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4/24〜4/30 世界予防接種週間
子どものうちに受けることが多い予防接種。大人になるとあまり意識しない方が多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスやインフルエンザの予防接種が当たり前となった今、改めて予防接種について考えてみませんか?
昨今では、帯状疱疹にかかる人も増えワクチン接種の広告も放映されています。また、麻疹の感染も確認されています。
今月は、予防接種が必要な理由や副反応、大人が予防接種を検討すべき場合などについて紹介します。
社会を守る予防接種
予防接種を受けると、まずひとりひとりが病気を予防できます。予防接種を受けた個人が、病気にかからなくて済んだり、かかってしまった場合にも死亡や後遺症につながるような重症化を予防できたりします。また、周囲の人を守る効果もあります。予防接種で感染症を予防すれば、二次感染を減らすことにもつながります。大人の場合、事前に病気を予防できれば、サポートする家族への負担軽減にもつながります。さらに、社会機能を維持するためにも重要です。感染者が増加すると医療機関の機能が維持できなくなり、他の病気の患者さんにも影響が出てしまいます。
ワクチンの発展
ワクチンは人類の偉大な功績の一つで、多くの命を救ってきました。乳児死亡率はこの数十年間のワクチン接種によって40%減少し、現在では人類史上どの時代よりも多くの子供達が1歳の誕生日を迎え、それ以降も生きています。麻疹ワクチンだけでも、救われた命の60%を占めています。さらに、最近開発されたワクチンによって、あらゆる年齢層でより多くの命が救われるようになりました。これは、ワクチン開発と供給における科学の飛躍的な進歩を反映しています。しかしながら、現代であってもワクチンの恩恵を受けられない子供が多く存在するのも、現実です。
大人に多い帯状疱疹
最近では、コマーシャルも放送されているので、「帯状疱疹」という言葉を聞いたことのある方も多いはずです。帯状疱疹とは、皮膚に痛みや発疹が現れる病気です。成人の約9割に発症する可能性があります。特徴的な症状として、皮膚に痛みや痒みが生じ、その後、体の左右どちらかに帯状の赤い発疹が現れます。症状が悪化すると、入院が必要になったり、合併症が起きる可能性があるため、症状に気づいたら早めに医療機関を受診することが大切です。帯状疱疹の原因となるウイルスは通常は免疫力によって抑制されていますが、加齢・疲労・ストレスなどで免疫力が低下すると発症リスクが高まります。
知っておきたい!ワクチン接種のこと
予防接種に関するよくある疑問には、副反応や、接種時期、接種後の注意点などがあります。
副反応について
- 接種後1〜3週間ほどで発熱や発疹が出る場合がありますが、通常は数日中におさまります。
- 注射部分の赤みや腫れ、しこりが多く、その次に発熱が多いです。
- 弱いアレルギー反応として、接種後2日間は発熱やじんましんが出る場合があります。
接種時期について
- 通常は、鼻水や咳の症状があっても、37.5℃以上の発熱がなければ接種できます。
- 鼻水や咳がひどくて苦しそうな場合には、つらい症状がなくなってから接種する方がいいでしょう。
接種後の注意点について
- 接種後、生ワクチンでは4週間、不活化ワクチンでは1週間は副反応の出現に注意しましょう。
- 接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。
- 当日は、はげしい運動は避けましょう。
- 接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
予防接種の種類について
- ワクチンの種類によって、皮下注射か筋肉注射になります。
院長メッセージ
今年はニュース等でも報道があるとおり、大人における百日咳が6年ぶりに流行しています。大人の百日咳は「咳が強めの風邪」という位置づけのことが多いですが、体力が消耗していきます。初期は通常の風邪と見分けがつきにくいため、受診が遅れがちです。感染性は極めて高く、予防接種を受けていない場合、8割以上の確率で感染します。これは、麻疹に匹敵する感染性です。そのほか、風疹、带状疱疹、肺炎球菌、子宮頸がんワクチンなど国が推奨するワクチンも増えてきました。
ワクチンを接種することにより、あらかじめウィルスや細菌(病原体)に対する免疫(抵抗力)を作り出し、病気になりにくくします。実際に感染症にかかるよりも症状が軽いことや、周りの人にうつすことがないということから、積極的にワクチン接種を検討してみましょう。
記事監修
せんだい総合健診クリニック院長 石垣 洋子
1981年 聖マリアンナ医科大学 医学部卒業
1981年 同大腫瘍学教室
1986年 財団法人宮城県労働衛生医学協会
2003年 医療法人社団進興会エスエスサーティクリニック
2004年 ソフィア健診クリニック院長
2010年 せんだい総合健診クリニック院長 現在に至る